今年の教会主題「私たちは主の証し人、話そうあなたの出会い」による主題説教の第2回目の今日は、「うろたえてはならない」こと、又「喜ぶ人と共に喜び、泣く人共に泣く」ように思いを一つにすることの大切さを学びたいと思うのです。
出エジプトを導いたモーセが120歳で亡くなり、次に指導者となったヨシュアですが、彼の心には、恐れがありました。これから進もうとする未知の土地への不安以上に、自分がモーセのようなリーダーになれるのかという不安、人々が付いてきてくれるだろうかという不安です。それに対して、主は「わたしは、強く雄々しくあれと命じたではないか。うろたえてはならない。おののいてはならない。あなたがどこに行ってもあなたの神、主は共にいる」とヨシュアを励ましたのです。ヨシュアは、この言葉に励まされて、イスラエルの人々に進む命令を出しました。私も渋沢教会の牧師として、これからの渋沢教会を考える時に、不安が先に立ってしまい、決断できない時があります。訪問介護センターの設立についても、このコロナ禍によって、気持ちがなえてしまいました。別に10年先のことまで考えなくてもいいのではという思いです。しかし、今はダメでも地道に願い続け、努力し続ければ、いつかその時が来て、花が咲き、実をつける日が来る。黒人解放を願ったキング牧師のように「I have a dream.私には夢がある」とうろたえず、おののかず夢を持ち続け進むことが、何より大事だと思うのです。
また、使徒パウロは「喜ぶ人と共に喜び、泣く人と共に泣く」こと。そして、たゆまず祈ることをローマの人々に書き送りました。信仰と実践は切り離して考えてはいけないことです。それにはまず、教会という共同体から互いに愛するということを始めなければなりません。互いの悲しみも喜びも分かち合えるような教会に成長しましょう。そのために共に祈っていきましょう。