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6/30 礼拝メッセージ「恐れることはない、ただ信じ続けなさい」

 人生の中で、思わぬ不幸な出来事や失敗から、本当に大切なことに気付かされることがあります。会堂長ヤイロは、娘の重病を通してでした。

 

 イエス様は、あえてすぐに癒すことをなさらず、時間をかけて一緒に出掛けてゆく方法をとられました。神様の時と方法は、神様の御手に委ねなければなりません。途中に12年間、婦人病で病む女性が現れ、その一連のやり取りの中で、魂を精神的な死から生き返らせ、また肉体的な病を癒され、救い出されました。しかし、そのことはヤイロの娘が死ぬという代償がともなっていました。ヤイロの気持ちは、複雑に交差したでしょう。日頃から住民の信仰と福祉の向上を願って生きてきた人です。ところが、愛娘が亡くなったという知らせを聞く。それはなんと言う耐え難い響きでしょうか。しかし主イエス様がこの悲しい知らせを一緒に聴いていてくださっていました。イエス様は、ヤイロに言います。「恐れることはない。ただ信じなさい。」キリストを信じて、罪赦され、永遠の命と、永遠の体を頂く。ですから、たとえ娘や息子が早く亡くなったとしても、終わりの日に、主は子どもたちを復活させ、両親の手に返されます。イエス様が、死人を蘇生させた。それはイエス様が復活され、イエス様を信じる人も復活させることがお出来になる。このことを、私たちに示しておられます。

 

 ヤイロは、娘の病と死を通して、まさに人生に大きな穴がポッカリと開いてしまいました。しかしその穴からでしか見えない、大きな信仰の奇跡に触れました。またイエス様の真の姿に触れました。そして神様が働かれる条件の一つは、神様に、信頼し続けることです。あなたもイエス様の言葉を、ただ信じ続けませんか。

 哀歌の御言葉「主の慈しみは絶えることがない。その憐れみは尽きることがない。それは朝ごとに新しい。あなたの真実は尽きることがない。『主こそ私の受ける分』と私の魂は言い、それゆえ、私は主を待ち望む。主は、ご自分に希望を置く者に、ご自分を探し求める魂に恵み深い。」