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8/11 礼拝メッセージ「詩編を味わう⑤平和な人には未来が」

 79 回目の終戦記念日を前に、平和を考えるために。詩編 37 編の詩人は、「悪事を謀る者のことでいらだつな。不正を行う者をうらやむな」と語ります。悪者の繁栄は一時的であり、「彼らは草のように瞬く間に枯れる。青草のようにすぐにしおれる。」(2 節)からです。次に詩人は、「主に信頼し、善を行え」(3 節)。「主に自らを委ねよ」「あなたの道を主に任せよ」(4・5 節)と語ります。主が万事を益として下さると信じられた時、私たちは「どうしてですか」という問いの苦しみから解放されるのです。

 また、23 節には、「主は人の一歩一歩を定め、み旨にかなう道を備えてくださる」とあります。主は私たちの歩みを導き、私たちが転んでも、再び立ち上がることができるように助けてくださるお方です。主はすべての歩みを知っておられ、必要な助けを与えてくださるのです。

 

 最後に、詩人は悪者の最終的な運命と義人の報いを描きます。37 節において「平和な人には未来がある」と詩人は語ります。罪人にはそのような希望がありません。なぜなら、その未来は滅びしかないからです。希望のない生は生きるに値しません。だが神を信ずる者の希望は神です。神により頼む者は、神においてすべてを得ることができるのです。そして神の独り子、主イエスこのお

方こそ、苦難と患難のただ中における救い主であり、また助け主です。神とともにある人生は、希望と力を与えられており、神のない人生は、滅びしかない、これがこの詩全体に一貫して貫かれている信仰です。私たちの毎日の歩みの中で、主に信頼し続け、善を行い続けることができるように祈りましょう。「平和な人には未来がある」ことを信じて。