· 

1/5 礼拝メッセージ「地域の人々と共に歩む」

 2025年の教会主題「地域の人々と共に歩む」はもっと教会の敷居を低くしなければな

らないという思いから与えられました。これからの世界がどのようになってしまうのか、

不安は尽きません。だからこそ、私たちは人の知恵ではない、主なる神様に救いを求め

るのです。そして主なる神様は、私たちに進むべき道しるべを与えてくれています。そ

れを示しているのが「聖書」です。そしてその聖書には、「互いに愛し合う」ことこそ

が、すべてを完成させる絆だと語るのです。

 

 昨年の 11 月総会の時点で今年のチャペルコンサートは財政難のため中止の予定でし

た。しかし何人かの方から反対意見が出て、見直すことになりました。私は予算を立て

た側でしたが「良かった」と思いました。誰も教会の財政難を理由にチャペルコンサー

トを中止することに反対しないのなら、今年の主題がそれこそ空文化してしまうと思っ

たからです。「ぼろは来てても心は錦」という歌がありましたが、お金がなくとも、何

とか開催できる方法を模索するということが、チャペルコンサートに限らず、これから

の渋沢教会にとってなくてはならない宣教の方向性だからです。「ピンチはチャンス」

と言われる由来はまさにここにあります。今までと同じでは前に進まないと、皆の心が

真剣になる時、思いもつかなかったような道が開かれるのです。情熱を持った眼で見つ

めていれば見えてくることがあり、祈りの手は、動かしがたい事柄すら動かし得るので

す。教会はそういう奇跡を体験できる場です。皆さんには神様から霊的な贈り物・プレ

ゼントがされています。私には賜物がないと言われる方も、例えばご高齢の方は、教会

の礼拝にいるだけで、年下の人たちからしてみれば、目標になっているのです。マイナ

スに見えることも、実はプラスであることも多いのです。それはまさに万事を益として

下さる神様を信じているからなのです。礼拝は、自分のマイナスがプラスに変わる、大

切な時間なのです。

 

 今年が良い年になるために、一番大切なことは、神様に何かを願うのではなく、神様

があなたに何を願っているのかを知ることです。そのことが分かれば、あなたの願いは

あなたが願った以上の結果となるのです。具体的に人に対して愛をもって接することを

心掛けてほしいのです。あなたの小さな愛を示すことが、世界に大きな影響を与えるこ

とになるかもしれないのです。そんな小さな愛を差し出し合って、この 2025 年を共に

歩んでいきましょう。主なる神様の祝福に満ちたよい年でありますように、心から祈り

ます。