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2/16 礼拝メッセージ「主にある喜び」

 このフィリピ4章では、まずエボディアとシンティケという二人の婦人の間に

あった問題について、パウロは一致を勧めています。まず二人の間で一致する

ことを勧め、そしてこのような問題を当事者同士で解決することの困難さをも、

パウロは知っており、「真実の協力者」と記されている第 3 者に解決を託してい

るのです。そして、この問題を通して、パウロは「喜ぶ」ということを示して

いるのです。「主において常に喜びなさい。重ねて言います。喜びなさい」と。

なぜなら5節「主はすぐ近くにおられ」るからです。仲たがいをしている暇は

なく、仲たがいをしていれば、それを見ている人々がキリストの愛と平和を疑

うだろう。どんなことも思い煩わず、何事につけ、感謝をこめて祈りと願いを

ささげ、求めているものを神に打ち明けることがキリスト者としての、そして

問題解決の唯一の道だとパウロは語るのです。クリスチャンの一致は「主にあ

って」「キリストにあって」可能になるのです。 

 

 牢獄の中からパウロは繰り返し「喜びなさい」と勧めています。パウロの喜

びの本質は、環境や状況に左右されない「主にある喜び」です。パウロにとっ

て、喜びは単なる感情ではなく、キリストとの交わり、福音の前進、そして天

の希望に根ざしたものです。主イエス・キリストとの関係の中で確信し、持ち

続けるものだったのです。 

 

 世界も主の仲裁がなければ和解できないほど対立していますが、どんな状況

にあっても「主にある喜び」に生きることができるよう、祈りつつ歩んでいき

ましょう。