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2/23 礼拝メッセージ「支え合う信仰」

 4 章10~23 節でパウロは、フィリピ教会の支援に深い感謝を述べています。1

 0 節「私への心遣いを、ついにまた表してくれた」とありますから、継続的に何

度もフィリピ教会から支援の品が届けられたのでしょう。フィリピの人々はキ

リストの愛を伝えてくれた大恩人であるパウロを最大限支えており、パウロも

またそのようなフィリピの人々に感謝し喜んでいました。しかし、それは単に

物質的な支援に対する喜びではなく、フィリピの人々の愛と信仰の成長が表れ

たものだったからです。物をもらって喜ぶ、自分が得をして喜ぶというのが普

通の喜びですが、与える喜びというものもあります。フィリピの教会の人々は、

パウロの身を案じ、喜ぶ姿を想像して贈り物をしていたことでしょう。 

 

 また、パウロは神の導きの中にあることに喜びを見いだしていました。彼は

「自分の置かれた境遇に満足することを習い覚えた(11 節)」「わたしを強めて

くださる方のおかげで、わたしにはすべてが可能です(13節)」と。 

彼らのように信仰生活を個人で歩むだけでなく、互いに支え合うことが大切

です。聖書は「互いに重荷を負い合う」ようにと勧めています。それは、単に

親切にするということではなく、キリストの愛を具体的に実践することだから

です。私たちは誰しも人生の中で試練や困難に直面します。信仰者であっても、

悩みや苦しみがないわけではありません。しかし、神は私たちが一人で苦しむ

ことを望まれません。教会という共同体を通して、互いに助け合うことが主な

る神様のご計画であり、主イエス様ご自身が弟子たちの足を洗い、「互いに仕え

合うように」と教えられました。私たちもこの模範に倣い、互いを支え合う信

仰を教えられるのです。私自身、大学生時代に渋沢教会や濵崎先生から多くの

支援をいただき、今があります。この感謝は一生涯忘れることはないでしょう。 

できることでいいのです。しかし長く根気よく続けることが大事なのです。

 

 フィリピ4:19には、「私の神は、キリスト・イエスにある御自身の豊かさのうち

に、あなたがたの必要をすべて満たしてくださいます」と書かれています。神

が私たちを支え、私たちもまた互いを支えることで、神の家族である教会が強

められていくのです。